無事ケロウナに到着し、始まった音楽留学。テノールに任命され、荷物を整理しようやく落ち着くことができた。そんな時間も束の間、同居人たちを紹介してもらうことに。留学最初の2ヶ月間どんな人たちと過ごすことになるのか
不思議な構造の家
合唱団への突然の入団試験を終え、ようやく自分の部屋へ。 案内されたのは、半地下構造になった2階の8畳間。贅沢なキングサイズベッドが鎮座する、思った以上に綺麗な部屋でした。
ちなみにこの家、とにかくデカい。新卒3年目でホワイト企業を飛び出した私が、バスで15分揺られてたどり着いたそのステイ先は、プール付きの大豪邸でした。(極寒の2月なので1ミリも入れませんでしたが……) 部屋にはエアコンがない代わりに、壁の隙間から温風が送られてくるシステム。「これ、隙間のホコリどうやって掃除するんだ?」という疑問は、一旦脳のゴミ箱に放り投げて荷解きを完了。
ここから、私の留学生活を彩る「クセが強すぎる同居人たち」との生活が始まります。
元オペラ歌手の赤メガネおばあ
談笑してわかったこと。いや、しっかり聞き取れていたか怪しいので、なんとなくわかったこと。いや、こちらから話すこともできなかったので、一方的に聞いたこと笑
おばあは、70代のドイツ出身の元オペラ歌手。ヨーロッパに姉妹が住んでいて、なんやかんやあって、ケロウナに遊びに来た時に、今の旦那さんと出会い、結婚。実は再婚で、前の旦那さんはヨーロッパの人らしい。その人との子供もいるらしいが、一緒には住んでいない。
ケロウナに来てからは、仕事をしておらず、オペラ歌手の経験から、近所の人たちを集めて、choirという合唱団を作り、歌の指導と指揮者を兼任している。今の旦那さんとは子供がいないが、海外の文化が好きなため、留学生の受け入れもしているとのこと。料理が好きで、ほぼ毎日作っている。1日3食作ってくれるらしい。(これはめちゃくちゃありがたい)
見た目は完全にトゥイーティーのあのおばあさま。白髪に赤メガネ、そしてなぜか顔や手足は細いのにお腹周りと腰だけが異常に大きい限界突破ボディ。海外のアニメキャラの体型って、あれリアルだったんだ……と妙に納得してしまいました。
アザラシの擬人化 旦那おじい
見た目は完全に「アザラシの擬人化」。おばあよりも年下の70代。ケロウナ出身で、Uberのタクシー運転手をしている。よく喋るおばあに対し、こちらは本当に静かで優しい癒やし系です。不思議なのは、おじいもおばあも鳥の餌くらいしか食べないのに、なぜか二人ともしっかりと太っていること。アメリカン・ドリームの謎は深まるばかりです。夜ご飯は必ずおじいとおばあと食べて、二人は寝るまで部屋で二人でテレビを見ている。
とても人懐っこいわんちゃん モーリー
二人が飼っているわんちゃんモーリー。初めて玄関に入った時からすごい嬉しそうに寄ってきた。犬種はわからないが、チワワくらいのサイズで、白色の髪をヘアゴムで結んでいる。普段は、留学生が生活している2階の廊下に座って誰かが出てくるのを待っている。生活して2ヶ月目くらいは、部屋の扉が閉まっていてもモーリーがいるのがわかるようになっていた。
ドバイからの留学生 ディービー
ディービーは、ドバイ出身の留学生で、ブリティッシュコロンビア大学というカナダでは有名な大学の物理学を専攻している当時28歳。天然パーマで黒い丸メガネを掛けている。彼は、大学が忙しそうではあるが、週に1~2回ダウンタウンにあるレストランで、サーバーのバイトをしている。バイトがない日は、お家にいて、おじいおばあと一緒に夜ご飯を食べるのが基本となっている。車も自転車も持っていて、何不自由なく過ごしている。将来どこで何をするのが目標なのかはわからない。日本の漫画が好きで、ワンピースのアニメを見ている。面倒見がよく、彼が私を助けてくれることが多かった。彼も合唱団の一員で、バスを担当している。
ジンバブエの留学生 アルバン
アルバンは、ジンバブエ出身の留学生で、専門学校に通っている。当時18歳だった気がするが、とにかく若かった。学校に全然行かず、家にもいない。ほとんどバイトをして稼いでいて、家の近くのマックとホテルスタッフを兼任しているようだった。本当に絡むことが少なかったが、たまに会うと、すごいよくしてくれるとても良い青年。
彼はなぜか合唱団に入っていない。
まずジンバブエってどこだよってところだったので、色々話したかったが、そんな機会もなく、今になって後悔。二人とも出身地がかなり遠いので、帰ることはほぼないという。二人とも数年このステイ先に住んでいるので、もう住み着いているんじゃないかと思っている。(今も住んでいるのかな)
こんな個性溢れる同居人に囲まれて、ケロウナ生活はスタート!
次回初日に訪れたカナダの文化の紹介です。


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