【第4話】まさかの音楽留学?待っていたのは発声練習

無事限界旅を終え、到着したのは雪の降り積もるケロウナの地。喜びやワクワクを胸に訪れたホームステイ先。お家に近づくにつれ、聞こえてくるのは素敵なメロディ。待っていたのはおじいさまおばあさまの大群。開始早々に起きた想定外の状況をどのように乗り越えられるのか。

雪に埋もれた極小空港と、最初の「洗礼」(※騙されてました)

限界旅を乗り越え、ついにケロウナへ到着。機内から見えたのは、雪、雪、雪。もちろん下調べをしていたので想定内。軽井沢のアウトレットで買ったヘリーハンセンのダウンを着て万全の状態で降機。今まで見た中で最も小さな空港。空港の建物自体は、新幹線のホームと同じくらいの長さだった気がします。

一旦ホームステイ先まで、語学学校の派遣したドライバーが送ってくれる手筈だったので、辺りをさがす。一緒に降りた人がどんどん帰っていく中、取り残され不安になっていく。降りる時のイメージは、大きなホワイトボードに「WELCOME TO KELOWNA!」でしたが、どこにもありません!

周りの客が完全にいなくなってから、ドライバーと思われる男性に声をかけられ、自家用車と思われる車へ乗車。この時はまだ、本当にこの人でいいか、騙されていないか半信半疑でした。(学校が手配するなら、もっとわかりやすくしとけ!)どうやら私の名前も学校の名前も、ステイ先の住所もわかっていたので、騙されてはいなかったようです。

「道路ひろ!」「車線反対!」「マックだ!」と半信半疑の中、景色にツッコミを入れていると、10分ほどでホームステイ先に到着。 運賃を請求されたので、手探りでカナダドルを支払って無事にお家へ!

……と、この時は「いいドライバーさんで良かった」と安心していたのですが、これが海外の洗礼(洗礼という名の詐欺)だとは知る由もありませんでした。 実は、このドライバーは学校側からすでに報酬をもらっているにもかかわらず、私から運賃を二重取りしていたのです。後日、他の留学生もみんなカモにされていたことが判明。学校側、マジで事前にアナウンスしておいてくれ……!!

実写版トゥイーティーのおばあさまと、謎の老人大群

お家は、二階建ての家と一階建ての家を横にくっつけたような見た目。お家に近づくにつれ、素敵なピアノと発声が聞こえてくる。窓越しに見えるのは、おじいさんおばあさんの横顔。「朝から何してるんだ」そんな疑問を抱き鳴らすインターホン。

迎えてくれたのは、トムとジェリーやトゥイーティーで見たおばあさんを実写化したような赤メガネのおばあさま。そして、真っ白なチワワサイズの犬種がわからないわんちゃん。

英語で何か言ってくれたが、もうわからない。こんなに聞き取れないんだ、自分のリスニング力に落胆しつつ、なんとなくみんなと一緒に座れと言っているのがわかったので、とりあえず座って皆さんの歌を聞くことに。おそらく2時間弱くらい練習をし解散。帰り際に、みんなが話しかけてくれるので、とりあえず自己紹介をし、椅子の片付けを手伝う。

英語の前に「発声練習」?入国初日にテノール歌手に認定される

ひと段落して、オーナーの赤メガネおばあに呼ばれる。

「歌は好き?あなたは歌えるの?」

「歌えます!」

歌が上手くなくて、社会人になってから友人とカラオケで練習していた私。90点を出すこともできるようになったタイミングでもあったため、変な自信が加わり、即答していました。

そして、その場で発声練習が開始。学生の時よりも入念な発声練習。英語も拙いので、とにかく歌う私。10分ほど続け、赤メガネおばあがひとこと。

「歌えるじゃない!あなたテノールね。」

…留学開始早々、合唱団への入団が決定しました。(後に、ただの趣味程度の合唱団ではないことが判明します)

次回、愉快な同居人の紹介です。

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